AI生成コードを安全に動かす「CubeSandbox」のご紹介 NRI OSSソリューションマガジン 2026.9.9発行 Vol.237
1. AI生成コードを安全に動かす「CubeSandbox」のご紹介
近年、AIが自律的にプログラムを作成・実行してタスクを処理する「AIエージェント」の活用が急速に広がっています。
しかし、AIが生成したコードをそのままサーバで実行することは、予期せぬファイルシステムの破壊や、隔離されたコンテナ環境から脱出してホストシステムに侵入する「コンテナエスケープ」など、セキュリティリスクを伴います。
今回は、高速かつ安全に、ハードウェアレベルで分離されたAIの実行環境を作成できるOSS「CubeSandbox」をご紹介します。
CubeSandboxは2026年4月にテンセントクラウド(Tencent Cloud)がオープンソース化して以来、わずか3カ月で約1万のスターを獲得しています。
CubeSandboxには、以下のような特徴があります。
・強固なセキュリティ
RustVMMとKVMで構築されています。
各サンドボックスに専用のゲストOSカーネルを割り当てることで、ハードウェアレベルの隔離を実現します。
・高速起動と軽量性
起動時間を60ミリ秒未満、メモリ消費量を1インスタンスあたり5MB未満に抑制し、サーバ1台で数千のエージェントを実行可能です。
また、実行環境の自動停止・再開機能によりコストを最適化できます。
・高い互換性
広く使われているAIサンドボックス「E2B」のSDKと完全な互換性を持ち、環境変数を書き換えるだけで既存プログラムを変更せず移行可能です。
さらに、仮想マシンの状態を保存・復元できるロールバック機能「CubeCoW」を搭載しています。
AIが実行したプログラムがエラーや暴走を起こしても、実行前の正常な状態へ巻き戻したり、そこから分岐させて処理をやり直したりすることができます。
隔離された環境でAIにプログラム実行をさせたい場合に、CubeSandboxの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
ご興味のある方は、ぜひGitHubリポジトリをご確認ください。
https://github.com/tencentcloud/CubeSandbox
OpenStandiaではOSSの技術サポートを提供しています。
現在のサポート対象OSSは、下記OpenStandiaサイトからご確認いただけます。
◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist
2.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:1件、更新:2件)
(新規)
Docling (https://openstandia.jp/oss_info/docling/)
(更新)
OpenTelemetry (https://openstandia.jp/oss_info/opentelemetry/)
ClamAV (https://openstandia.jp/oss_info/clamav/)
3.OSS紹介ページ 先月のアクセスランキングTOP10
オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介
↑ 1位 (3位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↑ 2位 (4位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↑ 3位 (5位) Ollama (https://openstandia.jp/oss_info/ollama/)
↑ 4位 (7位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↑ 5位 (9位) Red Hat Enterprise Linux (https://openstandia.jp/oss_info/redhatenterpriselinux/)
→ 6位 (6位) Spring Boot (https://openstandia.jp/oss_info/springboot/)
↑ 7位 (10位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
→ 8位 (8位) Nginx (https://openstandia.jp/oss_info/nginx/)
↑ 9位 (ランク外) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
↑ 10位 (ランク外) Langfuse (https://openstandia.jp/oss_info/langfuse/)
※( )内は前月の順位
◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/
4.今月注目のバグ&セキュリティ情報
【Keycloak】 資格情報リセットフローの回避による認証なしのアカウント乗っ取り (CVE-2026-18963)
Red Hat Build 版 Keycloak の ID およびアクセス管理の中核エンジンである keycloak-services コンポーネントの reset-credentials フローに脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、認証されていない攻撃者が、必要なメール認証リンクをクリックすることなく、任意のユーザーのパスワードリセットプロセスを強制的に実行できてしまいます。
その結果、攻撃者は新しい認証情報を直接設定することで、ターゲットユーザーアカウントを完全に制御できるようになる可能性があります。
本脆弱性の影響を受ける環境は下記となります。
・Keycloak
~ 26.7.2 より前
関連情報
・National Vulnerability Database
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2026-18963
・Common Vulnerabilities and Exposures (CVE)
https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-18963
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◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/

