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DeepEval

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DeepEval情報更新日:2026/07/07

DeepEvalとは

DeepEvalは、LLM(大規模言語モデル)を用いたアプリケーションの品質を評価するためのオープンソース評価フレームワークです。GitHubでは、LLMを評価するフレームワークであり、LLMアプリケーションの単体テストに特化していると説明されています。
主に、LLMを組み込んだアプリケーションの出力品質をテストケースと評価指標に基づいて自動評価するために使用されます。
Confident AI社の共同創業者によって開発・保守が行われており、GoogleやOpenAI、Microsoft、Uber、LEGOなど世界の先進的なAI組織での採用実績も報告されています。
2026年5月時点でリリース数は55、15.8kスターを獲得しており、今後もTypeScript版の開発やCI/CD・エージェントコーディングツールとのさらなる統合が予定されています。

主な特徴

DeepEvalは、LLMアプリケーションの品質評価を包括的に支援する評価フレームワークであり、テストの自動化から評価データセット管理、ベンチマーク評価、プロンプト改善までを一貫して実施できます。

従来のアプリケーションテストでは、期待値と実際の結果を比較して正誤を判定しますが、LLMを使ったAIアプリケーションでは、同じ質問に対して複数の自然な回答があり得るため、単純な文字列一致だけでは品質を判断しにくいという特徴があります。
DeepEvalでは、このようなLLMアプリケーション特有の課題に対して、「質問に正しく答えているか」「根拠と矛盾していないか」「幻覚がないか」といった観点で出力を評価します。この評価に用いられる考え方はLLM-as-a-Judgeと呼ばれ、評価対象のLLM出力に対して、別のLLMが評価者として判定を行います。

また、Pytestに近い感覚で、LLMの出力に対してユニットテストのような評価が行える点や、チャットボット、RAGパイプライン(※₁)、AIエージェント、プロンプト等の評価など、LLM出力を多方面的に測定するための評価メトリクスが利用できる点も特徴です。

※₁ RAGパイプラインは、AIに回答させる前に、外部の文書やデータベースから関連情報を検索し、その情報をもとに回答を作成する一連の処理のこと

具体的には、以下のような機能を提供しています。

機能カテゴリ

説明

LLMユニットテスト

Pytest形式のアサーションでLLM出力テストができます。
assert_test()とdeepeval test runを使い、ローカル実行やCI/CDで同じ評価を実行できます。

評価データセット管理

EvaluationDatasetを使用して評価用データを管理できます。DatasetにはGolden(※₂)を読み込み、評価時にテストケースを作成して評価を実行します。

合成評価データ作成

LLM評価に使用する評価データセットを迅速に作成することができます。

ベンチマーク評価

Big-Bench Hard、HellaSwag、MMLU、DROPなどのベンチマークを使って任意のLLMを評価できます。

プロンプト最適化

PromptOptimizerにより、50以上のメトリクスの評価結果をもとにプロンプトを改善します。
評価の繰り返し実行等でプロンプトを手動調整する手間と時間の短縮が可能です。

※₂ DeepEvalにおけるGoldenとは、入力・期待値出力・参照コンテキスト等を含む評価データであり、評価時にTest Caseへ変換される前段階のデータのこと

DeepEvalが出力を評価する際の主な評価メトリクスの分類は以下となります。

カテゴリ

代表的なメトリクス

カスタムメトリクス評価

50種類以上の評価指標の中から、独自の評価項目を定義してLLMを評価します。
定義可能な主な項目は以下になります。

  • G-Eval
  • DAG
  • Conversational G-Eval
  • Conversational DAG
  • Arena G-Eval
  • 100%自分でコーディングし実装した指標

RAG評価

RetrieverとGeneratorに分けて以下の項目で評価します。

  • 文脈的関連性
  • 文脈の正確さ
  • 文脈的想起
  • 回答の関連性

エージェント評価

エージェントの全体的な実行フローを以下の項目で評価します。

  • タスク完了
  • パラメータ生成の正当性
  • ツールの正確性
  • ステップ効率
  • 計画遵守
  • プランの品質

チャットボット/複数ターン評価

ConversationalTestCaseを使用して、チャットボットを以下の項目で評価します。

  • 知識保持
  • 役割遵守
  • 会話の完全性
  • 会話の関連性

メリット・デメリット

メリット・必要性

  • 既存のPythonテスト運用に組み込みやすい
  • ローカル環境でLLM評価を実行し、結果をConfident AI(※₃)に連携することで、開発中の検証と結果管理の役割分担が可能
  • 評価結果がscoreとreasonで出力されるため判定の原因の確認が容易
  • 読み込むデータセットはConfident AI、CVE、JSON等から読み込めるため、既存の評価データを使用した運用に組み込みやすい

※₃ Confident AIはDeepEvalの評価結果を集計・可視化・共有するためのプラットフォーム。

デメリット・注意点・課題

  • 評価を実行するまでのいくつかの準備(データセット読み取り、テストケース作成、テスト記述)が必要
  • 評価メトリクスの大半はLLM-as-a-judgeに基づいており、OpenAIがデフォルトとされているため、評価モデルやAPIキーの設定を考慮する必要がある
  • デフォルトで基本的なテレメトリが有効なため、収集内容を確認し、必要に応じて環境変数でオプトアウトする必要がある

類似プロダクト

LLM評価フレームワークは複数存在します。
以下に代表的なプロダクトの概要とDeepEvalとの相違点を示します。

プロダクト

概要

DeepEvalとの相違点

Ragas

RAG/LLMアプリ評価向けライブラリ。実験、評価、メトリクス、データセット管理等を提供。

RagasはRAG評価が中心のプロダクト、DeepEvalはRAGに加えチャットボット、AIエージェント、安全性テスト等も対応。

Arize

AIアプリの可観測性評価ツール。トレース、評価、プロンプト、データセット等を提供。

Arizeはトレース・監視中心、DeepEvalはLLM評価、回帰テスト、CI/CD評価等が中心。

Langfuse

OSSのLLM Engineering Platform。トレース、プロンプト管理、評価、分析ダッシュボード等を提供。

Langfuseは可観測性・トレースが中心、DeepEvalはLLM評価、回帰テスト、CI/CD評価等が中心。

TruLens

AI Agentの評価・トレース用ツール。RAG、エージェント、要約等に対し、GroundednessやContextRelevanceを提供。

TruLensは評価・トレースが中心、DeepEvalは合成データ作成、レッドチーミング、ベンチマーク、CI/CD評価まで対応。

動作環境

DeepEvalは、PyPIで配布されるPythonパッケージで、Python 3.9以降のバージョンで動作します。

インストール手順


# DeepEvalのインストール
pip install -U deepeval

# (任意)Confident AIとの連携
deepeval login

DeepEvalで評価可能な主なLLM

  • OpenAI
  • Azure OpenAI
  • Ollama
  • Gemini
  • LiteLLM
  • Claude
  • Llama
  • Mistral

DeepEvalのライセンス

DeepEvalは Apache License 2.0 のもとで公開されています。商用利用・改変・再配布が可能です。
ただし、クラウドプラットフォームである Confident AI は別サービスであり、独自の利用規約が適用されます。

参考情報

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